レトロな自販機がズラリ!ここはドライブイン?懐かしグルメに出会える相模原の注目スポット
2021/10/01

レトロな自販機がズラリ!ここはドライブイン?
懐かしグルメに出会える相模原の注目スポット
テレビや雑誌で連日のように取り上げられる人気スポットが相模原市南区下溝にあります。
中古タイヤ店の傍らにズラリと並ぶのは90台を超えるレトロな自販機の数々。
うどんやそば、ラーメンなどの麺類から、ハンバーガー、ホットサンド、中にはかき氷が出てくるものも。

ズラリと並ぶ自販機。懐かしさに心が踊ります
「どうしてこんなところに、自販機の群れが??」という疑問に答えてくれたのは
同所を運営する「中古タイヤ市場 相模原店」の齋藤辰洋社長。
―ここは一体どういう場所なんですか?
齋藤社長(以下齋藤):もともとはタイヤを買いに来たお客様向けに、待ち時間を少しでも楽しんでもらおうと始めたんですよ。初めて設置したのは2005年くらいかな。瓶のコーラの自販機とかを5台くらい置いて。私自身、趣味で古い自販機を直すのが好きでね。動かなくなったものを全国から集めて、コツコツ直しながら、今に至ります。置いてある自販機の多くは、30~40年前に作られたものです。
―40年間活躍している自販機もすごいですね。メンテナンスもさぞかしご苦労があることでしょう。お金を入れてボタンを押すだけで熱々の麺類がでてくるの、感動ですね。
齋藤:今ではもう作られていない部品も多いので、メンテナンスも確かに大変です。でも皆さん喜んでくれるから。中身の具材や麺はこの裏の作業場で、うちの従業員が手作業で盛り付けているんですよ。
―へえ~。そんなご苦労が。一日にどのくらい作るのですか?
齋藤:多いときは500食くらいかな。
―そんなに!ほかにもたくさんの自販機があるから大変ですね。
齋藤:相模原市はもちろん、遠くからもたくさんの人が来てくれるからね。
少しでもこれに応えたいと思っています。

熱々の麺類が出てきて感動。聞けば機械の中で麺を湯通ししているのだとか。

待ち時間の表示をじっと見つめる時間もまた楽しい。

お~!出てきた!

澄んだスープが絶妙。かまぼこ2枚に思い入れを感じます。
―見ていると、こういうのが懐かしいと感じる世代から、もっと若い人たちまで、色んな層が訪れていますね。齋藤さんが感じる自販機の魅力ってなんですか?
齋藤:手塩にかけて修理していると愛着も沸くしね、あとはあの色合いかな。
―色合い??
齋藤:そう、昔の自販機の色って赤とかオレンジとか、カラフルで、ビビットで、今の時代にはないエネルギーやセンスを感じませんか?
―確かに。文字とかも特殊で、“味”ってやつですね。
齋藤:そうですね。もちろん自販機グルメは食べても美味しいけれど、ぜひ自販機を眺めて味わっていただければと。
―すごい。通の楽しみ方ですね!
これだけの自販機が集結しているスポットも珍しいし、大人から子どもまで気軽に楽しめるワンダーランド。私もお散歩コースに入れて、じっくり楽しみたいと思います!

確かにビビット。イラストも味がある。

齋藤社長。子どもたちに一番人気だというかき氷自販機の前で。

機械の中で氷が削られてちゃんとかき氷として出てきます(感動)
『中古タイヤ市場 相模原店』
[住所]神奈川県相模原市南区下溝2661-1
[電話番号]042-714-5333
[営業時間]10時~19時(自動販売機は24時間)